帰りの飛行機はボーイング777で、やっと「これがホントのファーストクラス」に座れた。いつも見る飛行機のスクリーンの地図がジェッダに近づき、夕刻のジェッダが窓の外に見える。日本人学校近くの海水淡水化工場の煙突が見えている。アラビアンホームズ近くのジャーマンホスピタルという病院の緑色のネオンが見えて着陸、立ったまま入国カードを書き、順調に関門を通過して帰宅する。
20日、カン太を病院から引き取る。これで4度目の牢屋だったが、これまでで一番激しく体をこすりつけてくる。耳が臭くなっており、下痢を2回する。
ハッジ休みも終わり、6月のマダインサレの旅行をはさんで、次はいよいよ夏休みのカン太のパリ行きの準備を始めることになるが、しばらく平穏なジェッダの暮らしが続く。
22日、夜の散歩でまたラブラドール一行と出くわす。リードをつけていないことが基本的に欧米人の非難のまとになるのだが、カン太!と手で合図をすればちゃんとこちらを向く。それを見てアメリカ人の一人が「トレインドドッグ?」と聞く。「トレインドドッグ!」と答える。自己流だがこれで問題はない。
25日(金)にはセントラルパークでいつもバスケットボールを一人でやっているイギリス人に「リードをつけろ」とすれ違いざまにいわれる。「うるさい」と無視する。どうも欧米人は、リード無しを認めてくれる派と、犬は奴隷だ、リードをつけろ派の両方がいるようだ。
27日、アラビアンホームズの犬の女の子が発情期で、 カン太食欲がなくなる。恋わずらいだ。
5月2日(金)、スクールバスを廃止する計画を学校運営委員としてアラビアンホームズの父母に説明する。
5日、 コンパウンド西側の空き地のむこうにハッタンテーラーという日本人マダムお気に入りの仕立て屋があり、妻はついにそこにアバヤを着て自転車で出かけた。兵隊さんは「オッケー!」と言っていたそうだ。
6日、つぼは作曲を始める。カン太の曲2曲で、なかなかいい曲だが、譜面に書けない。そういうものか。