30日(金)、カン太の体重を計ると40kgもある。切符の予約は36kg+ケージ11kgの47kgでしてあるが、食べ過ぎだ。ヘラへ出かける。買い物をし、お金を払ってからポリ袋に買ったものを詰める時、毎回ポリ袋を余分に「ちょうだい」と言ったり、こっそりと取ったりしてもらってくる。カン太のウンチをとるためだが、ここには買い物を袋に詰めてくれる人もいて、この日ポリ袋をこっそりとると、この男がだめだという。こんなもの只みたいなものだ、「つまらんことを言うな!」という意味で「金を払う」と言ったが、「高い」と言ってとりあわない。その顔を見て、どこかで見た顔だと思う。浅黒い顔で唇がやや厚く、面長で大柄な、イースター島のモアイ像のような顔で、日本人とは全く違うが何でだろうと思い、そうだ、例えば日本の工場の守衛さんが会社から与えられた権限がうれしくていばり散らすときの顔と同じ顔だと気がついた。

家に帰って、カン太のケージのすのこを出して洗う。ジェッダに来てからほったらかしだったが、また使うのできれいにしなくてはということ。

6月1日、カン太の手続き資料を詳しく読む。ジェッダからパリへ行くには、狂犬病の予防注射をして30日以上1年以内であることの獣医の証明を持っていればよい。パリからジェッダに帰るには、番犬であることを述べた「relevant authority of the country of origin(出生国の当局)」からの証明書をサウジ大使館が保証したものが必要で、且つ狂犬病の予防注射をしたことの獣医の証明が必要である。ジェッダからパリへ行くのは問題ない。ジェッダに戻ってくるのは、日本から連れてきたとき、確かにこうしたなとよくわかるが、しかし、出生国は日本だろうか、サウジだろうか、はたまたフランスだろうかと疑問がわく。それから出生国の当局はジェッダにきたときは日本の農林省ー外務省だったが、今度の場合はどうなるのだろう。日本の証明なんかとれないよ。サウジだとすると外務省か? フランスだとするとフランスの農林省? とにかく疑問点ははっきりした。

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