18日、日本の旅行代理店からバルビゾンのプチホテルを8月4日〜8日と11日〜14日で予約したと連絡がくる。夜、つぼがベートーベン悲愴の第3楽章を突然弾き始める。右手だけだが。先生の奥さんが弾いているそうで、遊びに行っていて覚えたらしい。耳がいいんだねえ。

19日、妻はマハマルセンターに出かけ、出張で余った各国の小銭の両替をしてくる。コインは両替できないというのに持って行って、やはり出来ないのを納得する。店員は親切だったという。

21日、取り直した出入国ビザでシリアに出かける。商社の新しいスタッフが入社していて同行する。ひげの濃い、イギリス人っぽい風貌だが、れっきとしたシリア人でインテリ。22日、アレッポへ向かう街道筋で、小麦を積んだトラックがずらりと並んでいる光景に出会う。小麦はシリアの戦略商品で政府が買い上げる。この時期が収穫期で、政府の買い上げの場所に運んできて待機しているのだそうだ。これ以上詰めないというくらい満載で、 暑い中それが何十台も列を作っているすばらしい景色だ。25日ジェッダに戻る。

これまで動物病院、パリのサウジ大使館、ジェッダのフランス領事館に犬のサウジへの入国方法を聞くと、原産国が「出発地、日本、サウジジェッダ」と答が三者三様で、それぞれの場合の当局の証明を全て準備しておかなければならないと悲愴な思いでいたが、28日、アラビアンホームズのイギリス人のマネージャーに聞いたところ、ジェッダの動物病院の証明があれば大丈夫だという。それにサウジ人は犬におびえるからカスタムを通過できる。彼はもう10回も犬をつれて行ったり来たりしているとの返事で少しほっとする。要はルール通りでないということだ。しかしカン太は生き物だ。万が一でも立ち往生するわけにはいかない。答が三者三様ということはまだ、全面的に信用するわけにはいかない。フランス政府観光局というのが日本にあるようなので、姉に電話番号を調べてくれるよう依頼する。

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