すぐそばの岩で岩登りのまねごとをすると、酸欠でめまいがする。去年のエギーュドゥミディと同じだ。ロープウェイに乗り、再び電車に乗ってシャモニーへ戻る。近所の日本食の店でうどんを食べる。おいしい。しかしキリンビールはおいしくない。273フラン。フランスのお札は明るくて、お金というより券という感じだ。

冬はスキー場となるゲレンデで、コロのついたスケートボードのようなそりで、細い道をがらがら降りる遊びをする。リフトに乗って上へ登っていくが、リフトが途中で止まる。下で係員がなにか言っている。安全バーを体の前へおろしていなかったためだ。フランス人の少年が滑っているが大変早い。スキーの伝統だろう。斜面ではパラグライダーの練習をしている。のどかな風景。一方、女の人がおっぱい丸出しで日光浴をしている。片や顔しか出さない国があるというのに、人のことを気にするかしないかの違いでこんなに差が出る。ホテルに戻って夕方、近所の教会にいく。きれいな上品な女の人がバイオリンを弾く。町のすぐそこに音楽がある。すばらしい。しかしにわか信者は出られなくなるのをおそれて奥に行かず、出口近くに座って聞く。夕食はハンバーグ。あまりよくない。赤ワインも水っぽい。

8月11日、チェックアウトをし、つぼはまたそりをやって11時にバルビゾンへ向けて出発。ついでだからジュネーブに寄っていこうと間道を走る。国境はやはりパスポートノーチェック。ローザンヌへ向かうが、噴水の方角がわからず、うろうろ、信号無視を1回してしまう。車線変更をすると後続の車は速度を落として入れてくれる。マナーの良さはとびきりだ。12時半、噴水はあきらめて高速に乗り、途中でガソリンを入れる。どれを入れようかと物色、ガゾールと書いてあるのが一番安い。ガゾールとはガソリンのことだろうと入れるが、ホースの口が大きくてガソリンタンクに入らない。レバーをカチカチすると少しづつ入るので辛抱強くカチカチ入れてしまう。お金を払う所で念のため聞くと、ガソリンではなく、ディーゼルだという。どうすればいいんだ? メカニックでなければだめだ。メカニックはどこだ? となりの村だ。電話してくれる? 店の人が電話してくれてすぐくるという。20分待ったが来ない。パンを買って食べる。40分待ってレッカー車がきた。運転手は「マダム」と妻に丁重である。車を積み込む。記念のビデオを撮る。レッカーに乗り込み出発。

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