翌24日、ジェッダに戻る。ダマス飛行場の待合いでコニャックダブルを飲む。機内はハッジ客でいっぱいだ。ジェッダに近づくとみなが歌を歌い出す。単調だが一度聞くと忘れられない、巡礼の歌だ。飛行機がジェッダに着陸すると、拍手が起きた。巡礼が彼等にとって重要なのだとわかる。さあ、あしたから6日間のハッジ休みだ。家に着くと、妻がカン太の餌がないという。持ってきたのはとうに無くなり、おとなりにもらってたりしたが、いつまでももらっているわけにいかず、センターは品切れ。「わたしたちはいいよ、でもカン太はかわいそうだよ、口利けないんだから」とつらいことを言う。韓国製のそうじ機はホースから空気が漏れ、吸い込み口は詰まって、ろくに吸わない、買い物には行けないで「もういやだ、こんな生活!」とヒステリー。「しょうがないだろ、ずっと出てばかりいたんだ、あしたから休みだ、これからだ」と強く言って「じゃあいい」とむりやり納得させる。
25日(木)、休み初日、昼はプール。犬を飼っている外人さんに餌を売っている店を聞く。アラビアンホームズを出て、シンドバッドのモニュメントを右折するとスルタンストリートで、スルタンというのは例の、金をばらまくプリンスだが、そこを行って最初の交差する大きな通り、サリーストリートに左折してすぐ右側にサワリースーパーマーケットストア(SSS)というのがある、そこで売っていると教えてもらう。夕方になって行ってみる。売っていた。ひとまずほっとする。
26日(金)、部屋が暗いので蛍光灯をつけてもらうようにメンテナンスに頼んでいたが、蛍光灯は自分で用意するか、メンテナンスにまかせるか、どうする?というので、ヘラに買いに行くが、売っていた記憶はなくて、やはり売ってない。午後つぼはプールでまたアメリカ人の女の子2人と水球。夜、日本のピアノが来るまでの間のつなぎで、電気ピアノをさがしにジャムジュンセンターに行く。河合ピアノの看板が出ている店があって手に入った。
27日(土)、ガソリンを初めて入れる。ガソリンとか床屋とか外国の生活でちゃんと出来るか心配なことのひとつだが、あっさりクリアする。