2日(木)、蛍光灯を探しに出掛けるが、見つからない。夕方、ハッジ休暇を終えた学校の先生達がテニスをしに集まってくる。1学年下のあやぴんはムラブスタンからローラーブレードを履いて来た。上手だねと皆で感心する。カン太は皆にかわいがられる。「カン太君は人気者だね」と校長先生が言う。「パリはものすごく乾燥してる」とパリに行って来た1年先輩の先生の奥さんが言う。「(サウジは)どうですか?」 と聞かれて、「悪いことばかり聞かされてきたけれども、聞かされたことは全体の中のごく一部が強調されて聞かされるからで、実際にはそれ以外のことがいっぱいあり、それで薄められるから、実際に見るとそれほどでもないことが多い。百聞は一見に如かずというのは、こういうことなのですね」と話をする。「信号待ちをしているとき、後ろの方の車がクラクションを鳴らすのをばかだなあと思っていたのですが、 車の運転を始めて、あれは信号が変わったぞと教えているのだと思うようになりました。先頭にいると信号の位置が近すぎて、かがまないと信号が見えないのです。」と話す。
夜、右隣の家の男の子がサンゴをあげると持って来てくれる。両親は上品なインテリで、イギリスのうちにもゴールデンがいると言う。拙いつきあいだが、気持ちは通じるものだ。
3日(金)、プールサイドで本を読む。昼寝をするが、ハエが寄ってきて寝られない。日本のハエは追い払うとしばらくは寄ってこないが、ここのハエはすぐまた顔や腹の上をはい回る。くちびるや目のあたりに留まるのは湿気が欲しいからだと聞いた。環境がきびしいのだ。
4日(土)、日本に頼んでおいた習字の半紙とファミコンのカセットが郵便で着く。家に帰る。そうじ機がまた吸わない。メンテナンスにそうじをたのむ。
5日(日)、蛍光灯は結局メンテナンスに出してもらうことにし、工事代は全部で500リアルだそうだ。そうじ機が直って来ないのでメンテナンスをプッシュする。ピアノが鳴らなくなる。夜、店に持っていく。電池切れだ。故障でなくてやれやれだ。車を買う前、メディナロードの混雑におそれをなし、買ってもメディナロードは横切るだけにするつもりでいたがジャムジュンからの帰り道、メディナロードに入ってみる。車でびっしりの夜10時の外国の道を運転しているのだと思い、気持ちが高揚する。結局、流れに乗ればどうってことはないのだ。