8日(土)、学校運営委員会がある。ボーイスカウトのように、こどものための色々の企画をするのかと思ってなった委員だったが、中身は学校の経営で、要は生徒数が減って、このままでは赤字になるのでどうしようという委員会である。
9日夜、シャワーの出がよくないので、シャワー口を探しにシティーセンターのスーパーに行くがいいのが見つからない。帰り道、赤い尾灯がずらりと並ぶメディナロードを運転しながら、妻の不満が胸につかえている。 この国、ここの人達を憎からず思っているのに。
12日(水)、ヤンブーに夕方出掛けるので、朝から休んで、カン太を病院へ連れて行く。サリーストリートをメディナロード方向に走る。信号待ちをしていると、となりの車の子どもたちがカン太を見て大喜びする。運転をしているおじさんはこわい顔をしているが、全員犬がきらいだということではなさそうだ。メディナロードを渡ってすぐ一本右側の小道に入り、小道とは言っても片側2車線、中央分離帯付きなので右折して、しばらく行って分離帯の切れ目でUターンし200mほど先に動物病院の看板が出てくるところの空き地に車を停める。病院に入ってカン太は檻に入れられる。ちゃんと面倒を見てくれと妻は泣きながら病院のスタッフに頼んでいる。
夕方バスで出発。ヤンブーはメディナ近くの紅海沿いのプラントの町で、400kmの行程だ。ハイウェイの休憩所はなんとなくおどろおどろしいが、子ども達は元気に走り回っている。ホリデーインに着き、部屋に入る。なんとなくうきうきする。
翌日、ダイビングをする人と、海水浴をする人に分かれて出発。予定していた島に行っての海水浴は強風のため、近場に変更になる。バスで港に行き、船に乗るのを待つ間、港のビデオを撮ろうとカメラを構えると、「ミスター、ミスター」と言う声がする。振りかえると、オフィサーが「沖へ出てから撮れ」という。そうか、ヤンブーは戦略的に重要な土地だと聞かされていたことを思い出す。しかし何かにつけて牢屋に入れられる恐怖感は、知らぬが仏だったせいか、オフィサーが気が利いていたせいかなかった。
船を操るおじさんは、いかにも海の人と言う感じで万国共通だ。家族連れなので、日本人の奥さん連中が少なくとも腕をあらわにしているが、好色なそぶりはこれっぽっちもない。