28(日)、リヨン行きのTGVの切符を買いにパリのリヨン駅に行く。地下鉄を乗り換える途中の店の雰囲気がいい。オイストラフのCDを売っている。帰りに買おう。切符を買って今度はベルサイユ宮殿だ。電車が工事中で一部バス輸送の知らせが出ているがそれを理解するまでが大変だ。RERというフランスの国鉄に乗ってベルサイユ宮殿の駅に着く。マクドナルドがあったのでハンバーグを食べる。宮殿は観光客がいっぱいでいっぱいある部屋を順に回る。有名な鏡の間、マリーアントワネットの部屋、随分ベッドが小さい。部屋を終わって庭に出る。広すぎて歩く気にならない。宮殿を終わって駅に向かう。RERに乗る。途中の駅で自転車を運び込んでくる女性の乗客がいる。「何をしてもいいんだ、迷惑かけなければ」と妻が言う。犬も電車に乗るし、いいなあ。オペラ座に行く。二人をオペラ座の周囲で待たせてぐるぐる歩き回って偵察。戻ってくると、ぽつねんと無防備な二人がただ待っている。危ないんだよなあ、隙だらけだ。リアドロを売っている店があったので物色する。もうご飯だ。食べ物屋を探す。日本食屋を見つけ、カツ丼を食べ、パリの地図をもらう。ガイドブックより視野が広くて見やすい。
29日(月)、パリリヨン駅からTGVでリヨンへ向かう。切符に書いてある番号のどれがTGVの車輌と座席を表しているのかがわからなくて右往左往する。犬が列車に乗り込んでいる。出発。母子は一定の時間刺激がないと寝てしまう。パパは買ったミシェランの地図を熟読、精読する。缶詰になった2時間は集中できて地図の完璧さと相俟って道中は何の心配もない。リヨンに着く。地下通路で去年姉にもらったトラベラーズチェックの残りを換金する。サインをすると職業意識のしっかりしたフランス人の女性が、本物かと確かめる。確かにパスポートのサインとは随分ちがう。半年以上サインをいっぱいして段々変わって来ているのだ。昔と同じように書くことはできると言ってもう一度サインをする。まったく元通りではないが、嘘はないのだろうと認めてくれたのだろう、フランを手にした。