このころ右隣の家にどうもサウジ人が入った様子で、アバヤ姿の女の人を見かける。
11月1日〜5日、バーレーン、ダンマンに出かけ、帰って6日(木)、カン太の散歩をしていると、隣の女の人がカン太を見て立ちすくんでいる。あ〜、やっぱりサウジ人は犬がきらいなんだ。それ以来、引っ越してしまったのか、隣人を見かけることはなかった。
2年前着任したとき、イカマの健康診断をしたバグシャンホスピタルはバグシャンという大きな会社の一部で、サウジには「バ」のつく会社が多いが、これは出自がイェメンであることをあらわしている。ジェッダのセールスマネージャーもダンマンのセールスもイェメン人で、イェメン人というのは商才があるといわれているが、バグシャンは学校も持っていて、そこの生徒とサッカーをやる話が学校に持ち込まれ、13日(木)、バグシャンのグランドで試合をする。日本人のお母さんは応援で詰めかけるが、妻はさぼる。日本人は人数が少なく、先生が3人ほど応援に入る。サウジ人は大きな子から小さな子までいっぱいいて、小さな子は別の先生?とパスの練習をしている。サウジでは肌を出さないので、彼等は長ズボンでサッカーをするがみな上手だ。試合はほぼ拮抗して、後半戦になってもいつまでも終わらない。ずいぶん長いなと思っていたが、日本人が点を入れるまで待っていてくれたのだった。人を喜ばせたいという感情がここにもあることがまた確認できた。
15日(土)、物欲たくましい妻は再びバサティーンに一人で行って改めてリモージュのお皿を注文する。応対したのは2月の店員で、にやにやしていたとのことである。
19日(水)、家族テニスを始める。カン太も参加し、ボールを追いかける。フォアはつぼの方が上手だ。
21日(金)、クウェートへでかける。24日のテレビが山一証券の廃業を伝える。その足でシリアへ。飛行機からイラクが見えるのかと思ったが、一旦サウジに南下し、その後イラクとの国境沿いにシリアに向かう。ミシガン大学出のスタッフが山一証券の話をする。何がどうなってどうなってという話をし、日本は金があるから大丈夫さといわれる。26日、シェラトンで彼等と夕食、スパゲティがおいしい。中東一だとほめる。