ずっと歩いてタハリール広場を横断。車優先で、渡るのは日本では無謀の部類に属する。適当に歩いていると、道ばたに大きな骨が落ちていて妻がぎゃっと悲鳴をあげる。牛の骨か。道も汚いし、いつになったら着くのだ。2km程歩いたかモスクが出て来て、どうやらここだ。客引きが次々声をかけてくる。ラピスラズリが目につく。あとでくるといって店をはしごする。ふんころがしの置物があり買う。エジプトでは森羅万象に神が宿ると思われているようで、あらゆるものが形作られている。またラピスラズリ屋さんの前を通ると、店員がひきとめて「さっきくるといった。(だから買わなくてはだめだ。)」という感じのことをいう。それはそうだが、買う買わないは客が決めることだよ。
タクシーで日本食屋を探す。右往左往してやっと見つける。ハイネケンとさしみと氷とかけそば。タクシー代は心付けでよいと店の日本人のおやじさんにおそわる。タクシーで帰る。おそわった通り5ポンドしか払わない。
8日、地下鉄に乗ってコプト博物館にいく。コプト教というのは古いキリスト教なのだそうだ。終わって近くのモスクに妻とつぼが入る。つぼは門番のおっさんと話をして、じゃあという感じで手をふり、中へ入る。上空を飛行機が飛ぶ。中心街に戻り、ショッピングセンターのようなところでラピスラズリを物色。500ポンド。高い。買わない。
さて、ギザのピラミッドへ行くのだが、タクシーの運転手がむこうから寄ってくるので探す不自由はない。ものすごいおんぼろタクシーだ。カイロ大学の横を通り、学生が100万人いると運転手がいう。累計? 今? どっち? 今だそうだ。30分ほどで前方にピラミッドが見えてくる。手前の建物のむこうにそびえるピラミッドは巨大だ。
ラクダ屋につれていかれて、「歩くと入場料が要って、ラクダも寄ってくるから、うちのラクダに乗ればいいところに案内する、2台で100ポンド」という。乗ってみると、ラクダが立ち上がるときのスピードが速く、しかも上がる方向が直線ではなく、人間の背より高いところまで一気にあがるので、しっかりつかまるところがないから、これは妻には無理だ、馬車にする。90ポンドというので1台かと思ったら2台でそれぞれ90だという。じゃあいい!。結局1台で90になる。