レストランに入る。つぼは「こんなに大きいと思わなかった」と感想。「ぎざぎざになってからギザというようになった」とだじゃれ。ナイトショーまで少し時間があるので、ピラミッドの方まで歩いてみる。ナイトショーを見に2階に上がる。夕日がピラミッドの後方に沈み、背景が黄金色に染まり、ラクダのシルエットがゆっくりと地平線をいく。すばらしい景色。コーヒーを飲み、ナイトショーが始まる。レーザーでピラミッドを照らしながら物語がアナウンスされていくが、英語がわからず退屈。寒くなってくる。やっと終わって外に出ると、運転手がちゃんと現れる。帰りはひどい渋滞。やっと市内に着き、運転手はまたチップの要求、ノー!と拒否。ヒルトンの別館を探す。中に入るとものすごい人出だ。エジプト綿を物色するが高くてやめ。3階にあがって夕飯。ビールと龍田揚げと氷とかけそばと焼き鳥を食べる。おいしい。終わってホテルまで歩いて帰る。ハッジ休みで人でいっぱい。ナイル川にかかる橋の上は人でぎっしりで真っ直ぐに歩けない。それにしても轟然たる雰囲気で、男天国単細胞、社会が古いのだ。ホテルに着き、バーでオールドパーを飲む。
9日、メンフィスへ出発。今日は温厚な運転手。大仏さんのような大きな石像が横たわっている。サッカラへ移動する。椰子の木が生えている牧歌的な道を行き、砂漠になってピラミッドが見えてくる。あちこちで警官が周囲を警戒している。見るからにガードマンとおぼしき目つきのするどい男数人が妻に視線を浴びせているが、世界でいちばんあやしくない人だよ。中に入ると世界最古のピラミッドがそびえている。メンカウラー王の奥さんのピラミッドと同じで、台形を積み上げた形だ。やはりピラミッドは台形から始まったことがわかる。左手に丘を上がると、一面の砂漠できれい。遠くにピラミッドが見える。あれはギザ。あれはホテルから見えるやつとちゃんとわかる。遠くに市街地が見え、ナイル川の水が及ぶ範囲で椰子の木が生息し、ピラミッドはちょうど砂漠になる境に作られていることがわかる。日本でもお墓は町の外れに作るのと同じだ。ピラミッドを一周し、市内へ戻る。