16日から20日までクウェートに出かけ、帰るとカン太の左前足の上のあたりの背中にぐりぐりが出来ている。21日(木)病院へ連れていくと腫瘍だという。使いたくない言葉だが癌と同じ意味だという。良性と悪性があって、99%良性だと思うが、手術で切った方がよいという。土曜日に切ることにする。夜、アメリカンスクールでカルチュラルシェアリングイブニングという、各国の学校の合同学芸会のような催しがある。各国が順に舞台に出てきて自己紹介のあと、演技が始まる。最初はサウジ。小学校6年生くらいの女の子6人が出てきて踊りを踊る。音楽はなんともいえない、2拍子のリズムが延々と続くもので、手拍子が始まり盛り上がる。ひとり、18歳のエリザベステーラーかと見まごうばかりのきれいな子がいて、他の子に比べて早熟なのだろう、踊りも上手で、ビデオを撮る。サウジの次は当然アメリカ。星条旗よ永遠なれが流れ、やはり盛り上がる。次々と演技が進み、日本の番となる。演目は花笠音頭。太鼓の伴奏で踊るが、2拍子でないので、手拍子が合わず、静かになってしまい、修了後の拍手だけ。日本というのは特殊だ。参加人数の多い国、ひとりしかいない国と様々だが、10数ヶ国の演技が終わり、最後にサウジのアンコール。前にかがんで髪の毛を左右に振る踊りは、デュバイで見たベリーダンスと同じで、結婚のお祝いの踊りだろうか? 再びエリザベステーラーのビデオを撮ったが、遠慮して席に座ったまま撮ったので、手前の観客の頭が映ってしまって悔やまれる。それにしてもこういう催しを主催するアメリカというのは懐が深いよね。
22日、日本の病院に電話で聞くと、そちらの医者が癌というからにはすぐに切った方がよいと言われる。妻はクリスチャンの日本人の奥さんふたりに話して祈ってもらう。仏教徒にも頼めと私がいう。昨年の初め頃からNHKの海外向け衛星放送が見えていたのだが、デジタル化でアナログ放送が中止になるという話があり、NHKに電話で聞く。衛星は3つあってほぼ世界中をカバーしているが、インド洋上空にあるのが東アジア用で、サウジで見ているのはそれを傍受しているとのこと。その衛星がデジタルに置き換わる。だからデジタル受信の準備をしないと見ることができなくなるということである。衛星放送のおかげで日本にいるのと変わらないねというのが日本人の間での評判であり、それは困る。