10日、ピサへ。着いてどんどん歩き、川を渡り、ピサの斜塔が見えてきた。斜塔は傾き防止工事中で登れない。広場の教会に入る。また教会を見ているという感じで、みな同じだよ。帰りは来た道と違う道を通って駅に戻りフィレンツェへ。1時間半で着く。駅前広場から少し歩くとまた教会が出てくる。ドゥオモといって大きくて立派だが、もうご飯が優先で入らない。大きなレストランで食べるが、遅いし、まずい。初めてだ。大きすぎてだめなのだろう。ご飯を終わってウフィッツィ美術館へ行くと、今日は月曜で休館。ガイドブックを妻子任せにしているからだが、知るか! それでも人がいっぱいいて、スペイン階段同様みな座りこんでいる。美術館の前を通り、アルノ川に出る。ジャンニスキッキのラウレッタが「わたしのおとうさん」を歌うあるの川だ。駅まで戻ってバスに乗り、市内をぐるっと回って、高台のミケランジェロ広場からフィレンツェ市街を望む。駅へ戻って一路ローマへ。9時半着。タクシーで別の日本食屋へ。おいしい。終わってホテルへ歩いて帰るが、ちょっと違う道を行ったらもとに戻らず大変だった。
11日、バスでバチカン美術館へ。ミケランジェロの絵はポップと言っていいほどの明るい色で、ガイドブックにある2色刷の絵から抱いていたイメージと違う。ガイドブックの色の方がいいな。美術館を出て、カステロサンタンジェロに向かう。トスカが身を投げたお城だ。いいお城。お城を出てひたすら歩く。なにかいいものはないかとお店に寄りまくるがなにもない。CDの店があるはずだがみつからない。ベネト通りに戻ってレストランに入るがよくない。さっさとホテルに戻る。
12日、バスで三越に行き、エスプレッソ入れを買う。CD屋をもう一度探すがやはりない。明日のナポリの切符を買いにテルミニ駅前を歩いていると、ジプシー風のローティーンの女の子3人組が歩いている。先頭の子はおなかが大きく、赤ちゃんを産むお金がないというような仕草で、自分のおなかを指さす。突然後ろで妻のけたたましい声。と思った瞬間、ジーンズのポケットに手が伸びて、入れていた私の手にさわる。スリだ。おなかの大きい子はおとりで、他のふたりが実行犯だが、ジーンズはきついし、手を入れて歩いているからすられはしない。しかしたくましい自然児たちだ。おなかの大きいのがほんとかどうかはわからない。