日没までにタイフに帰るという計画をたてて来たので、そろそろタイムリミットだ。こんな所を見ることができただけでもいいなどとお互いをなぐさめながら、もう一回進み始める。もう5kmも来たよ。車のトレースがある。もしかしてもしかして、むこうに大きな穴が見え始める。どんどん行く。うわー! 落っこちそうでこわい。着いた。やりましたね。すご〜い。かんちゃんよかったねとつぼ。午後3時。ちょうどタイムリミット。「バーベキューやりますか」と言うだけ言って、しばしビデオを撮って帰路につく。途中の石灰の印も役にたち、アルホフルで遠くに見えるクレーターの山をビデオにおさめ、舗装路を戻る。タイフからの高速道路に出て、行きに砂漠に入ったところで高速をおり、これで道路がちゃんとわかったが、行きには無理だったなと話しながらスタック車のところまで行き、バーベキューを始める。ちょうど夕暮れが始まりすばらしい景色。カン太も肉をたくさん食べられてうれしい。バーベキューを終わると今度は満点の星。7時、タイフに向けて出発。運転をしていると強烈に眠くなる。なにかしゃべれと後席に言いながら8時半、インタコンチに到着。カン太を連れて中に入る。従業員はなにもいわない。しめしめ。2階の部屋に入る。プリンスのように堂々と中に入って行ったのと、従業員の職業意識のなさが功を奏した。だめだと言われたら、車で一緒に寝るしかないと思っていたのだ。ホテルの近所を散歩し、ご飯を食べて寝る。
18日(金)
ビデオのバッテリーが切れてしまったので先生にバッテリーを借り、ホテルのカン太をビデオに撮る。さあ、もう帰るよ。カン太を連れてエレベーターへ。ドアが開くがカン太先に乗らない。下へおりて、今度はカン太先に出る。ロビーを歩いていると従業員が妻の荷物を持ってくれるが、カン太のことはなにも言わない。そのまま進んで、カン太は自動ドアにぶつかる。ガラスだから見えないのだ。
10時出発。猿山があるので行ってみる。山に登るとカン太も登ってくる。「かんちゃんはそこにいなさい」と言うと、カン太はしょげながらそこで止まる。みんなが「お〜!」と感嘆する。さあ、今度はおりる番だが、カン太おりられない。仕方がないのでだっこしており始める。カン太の表情を見て先生の奥さんが「信頼しきって」という。お風呂に抱え込むときの表情だ。