翌21日、9時朝ご飯。ハムがおいしい。市庁舎前がスケート場になっているというので出かける。北緯50度近いパリの冬至近くの太陽は寒々としているが、でも日本でも冬は寒いよ。30分ほど行列して、つぼの靴を借りる。デポジットとしてなにか出せというので、パスポートは持ってないし、クレジットカードを出したが、ちょっと危険だ。つぼはリンクを回り出すが、足が痛いと戻ってくる。靴を替えようと靴置き場に行くと、係員が入っちゃだめだと制止する。替えて欲しいのだというと、あ〜そうかという感じで中へ入れてくれる。理由がわかればルールを振りかざさない。おととしの夏の冷蔵庫の課金と同じ。お昼はピザ。キリストの涙というワインがおいしい。地下鉄でシテ島に行く。表に出ると犬がわんわん鳴いていて、浮浪者風のおじさんが静かにしろという感じでどなっている。犬はシェパードで、犬をかわいがるフランスにして、どのような位置づけになるのかわからない。カルチェラタンに行って町を歩く。暗くなってきて、向こう側の通りにリード無しのゴールデンがいる。飼い主が来て一緒に歩き、信号を渡るときだけ飼い主は首輪を持って渡り、歩道に上がるとまた手を放して一緒に本屋に入っていった。自由自在のフランスだ。なんとなくオペラに来、きのう見た犬のクッションを探すが見つからず、バンドーム広場へ向かう通りの、通りを横断するクリスマスの飾りをながめ、またラーメンを食べ、ルーブルに行ってCDを物色するが何もなく、地下鉄で凱旋門に来てシャンゼリゼのクリスマスを見てホテルに戻る。シャンゼリゼのクリスマスの飾りはもちろんきれいだが、創作飾りという感じで、古典的ではない。

22日、スイスに出かける。荷物をカウンターに預けてチェックアウト。D番線で電車に乗る。席が分かれているので、代わってと頼むが代わってくれない。去年の夏とちがう。まあいいや。窓の外は雪が積もっていて、景色はきれい。もっとも日本もきれいだが。スイス国境でパスポートの検察がある。ローザンヌで乗り換え、レマン湖沿いを走る。重々しい建物と電車がスイスらしい。段々山になってきてヴィスプで乗り換え。ここは終点ひとつ前で、終点で乗り換えだと思っていたのであわてる。ホームをくぐってツェルマット行きの電車を待つ。弱々しい太陽の光りで寒い中、犬も電車を待っている。電車が来て、数人の客と共に乗り込む。子どもの時習った、アプト式という歯車で登っていく電車だ。

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