24日、クラインマッターホルンへ出かける。ロープウェイに乗り換える駅で、大きなゴンドラがゆっくりおりてくる。ゴンドラは満員。天気はよくない。マッターホルンがだんだん形を変えて格好が悪くなってくる。終点に着く。標高3820mと標識がある。展望台に登ってみる。低温でビデオの電池がどんどんなくなる。こんな所から滑っておりることはできないので、またロープウェイに乗って戻る。下りはアメリカ人らしい老夫婦がいるだけだ。つぼの様子がおかしい。顔面がまっ白。高山病だ。運転手の指示でベンチに横になり、妻が足を持ち上げ、運転手は酸素吸入をしてくれる。わ〜すごいね、サンキュウベリーマッチ。終点に着く。頂上から犬と一緒におりて来たスキーヤーがいる。犬は大喜びという感じで走っている。いや、西洋人というのは遊びの天才だね。ロープウェイを作って登りの苦労はせず、下りだけ犬と楽しむ。一日1〜2回滑れば充分のスキーだ。
ビュッフェでお昼。この辺なら滑れそうだ。ロープにつかまって滑り上がるリフトに挑戦。つぼは上手。何度か練習し、妻はロープウェイで下の駅に先に行かせて下り始める。始めは良かったが後半は急で、尻もちをつきながらフルッグという駅までおり、ロープウェイに乗りフリという駅で妻と合流、ホテルに戻る。今日はクリスマスイブ。イングリッシュチャーチがあるのでつぼを置いてクリスマスキャロルを聴きに行く。戻ってごはん。ワインをがぶがぶ飲んで寝る。
25日、今日はクリスマス。クリスマスの飾り付けで食べる朝ごはん。今日は登山電車でゴルナーグラートヘ。天気がよく、すばらしい景色。しかしここもマッターホルンはすこし格好が悪い。結局ふもとから見る有名なマッターホルンが一番いい景色ということだ。また妻は電車で下の駅へおり、つぼと二人で滑り降りる。3才くらいの子どもを両足の間に置き、脇腹を両手で支えながらおりていくヨーロッパ人がいる。スキーの絶対的なうまさといい、こんな時からスキーをやっていたら下駄がわりになるよなということといい、また遊びの天才を見せつけられる。降りたところのゲレンデがちょうどよい練習場でずっと滑る。最後にビデオを妻に撮ってもらい、電池がなくなって、マッターホルンでのスキーは終わった。