31日大晦日。カン太は41kgもある。今回は会社の同僚にあずかってもらったのだが、言うことを聞かないカン太におやつをあげすぎたか? 風呂に2時間20分も入れる。ヘラに行って戻ってお昼過ぎ。紅白歌合戦が始まっている。モハメッドという男から電話がある。会社のモハメッドとは別人で、車を売れということだ。夕方から紅白歌合戦を見る。久保純子の司会がよい。安室奈美恵がよくて、和田アキ子はマイク無しで酉を歌い、紅組の勝ち。司会の正直がよかった。カン太の散歩をし、そばを食べて、会長のところで暇を持てあました忘年会が始まる。紅白歌合戦が話のさかなになる。今年の冬休みは早めにさささと済ませて来ました。もう慣れてしまって遊んでばかりと自由の謳歌を誇る。
年が明けて1999年1月1日は二日酔いで始まる。ツェルマットの記録を書く。
2日、学校で書き初めがあるのでついて行き、ついでに習字をする。「世紀末」、「中東和平」と時機にかなったことを書く。
3日、会社が始まる。ラマダン中で4時半には帰ってくる。
5日、また運転手が来ない。これで何度目だ。
7日、ムサディアセンターのめがね屋で検眼。9日に出来上がる。
13日、クリスマスツリーを取り返しにカスタムに出かける。中へ入っていくとこれだこれだと昔を思い出す。2階に上がり人を探すがだれもいない。あちこち歩き回ると、ここも来たなと覚えている。秘書らしき男が来て書類を見せると座れという。待っているとジェネラルマネージャーが来て部屋に入る。その部屋に入っておはようと言って、これをコレクトしたいのだがと言って書類を見せる。持ち込み禁止されてるという。めがねも掛けずでっぷりしたおっさんだが不真面目ではない。腹も立たない。「スポンサーもいいと言っている。家で使うだけだ、問題ない。あと3,4ヶ月で日本に帰る。もう3年以上いる。」と言うと、ほ〜と感心した様子。子どものか?と聞くのでみんなのだと答える。東京はどうだ? リセッションでひどい。人口は何人だ? 12ミリオンだ。ホテルは高いか? 300ドル以上だ。食べ物はどうだ? 高いのから安いのまであるが、安いのを見つけるのは外国人にはむずかしい。マネージャーはどこかに電話する。なんとかしてくれるのかと思ったが、「禁止されてる」「ノーウェイ?」「ノーウェイ!」ということで手柄を立てそこなった。スポンサーに頼んでみるか、妻次第で決めよう。