30日、ハッジ休み最後の日。きょうはシャンティイというお城に行く。今にも泣きそうな曇り空で、人っ子ひとりいない広いお城を歩くのだが、観光というには手に余る。おなかがこわれそうで、あわててホテルに戻る。3時に出直し。あちこちをただ見るのはもう潮時なので、バスティーユのオペラ座でルチアをやっていたのであわよくばと行ってみるが、切符は売り切れ。ルチアは好きでないので観るのは最初から予定外にしていたのだが、アルプスとか、ピラミッドとか、圧倒的なものを見るのが観光だとすると、あとはおいしいものに出会うことと観劇が旅行の醍醐味ということになる。そういう意味で、もっとあらかじめ調べて好きでなくても手配しておくべきだったと5度目のパリにしてやっと反省。サウジ滞在中の旅行は将来オペラ行脚をするための予行演習だという気持ちがあって、だからドイツには行かずパリばかり来た。しかしやっぱり旅行はもっと全力を尽くさなければだめだ。ラーメンを食べて、セーヌ川沿いにアラブ世界研究所という建物があるので入ってみる。中にはイスラム教が出来る1400年前以前のものから展示がしてあって、「アラブ=イスラム教」ということではないことがわかる。ヨーロッパにとってアラブというのは、日本にとっての中国のように、敵対しようが協力しようが深い関係なのだということがわかる。
バスに乗ってコンコルド広場を過ぎた所でおり、歩くと虎屋があったのでようかんを食べ、バンドーム広場からパレロワイアルあたりを歩き回ってバスでホテルに帰る。夜9時。旅行はこれでおしまい。
31日、さっさと準備してバスで飛行場へ。11時半離陸。つぼはなぜか気持ちが悪くげ〜と吐く。ジェッダに着いてまたげ〜。ベドウィンのおっさんのタクシーでさっさと家に帰ってかんちゃん!
4月1日、終日旅行の片付け。夜になって、オーストラリア人の人におみやげを持っていく。