9日(金)、夕日を撮りに北方のプライベートビーチ方面に行ってみるが、海岸は全部車で埋まっていて撮る場所がない。
16日(金)、夕方、ヘラストリートのスルタン交差点近くの自転車屋に修理の自転車を持って行き、歩いて帰ってくると、コンパウンド角に常駐している警官が「おい!」という。しまった、イカマを持っていない、つかまったらやばいと聞こえないふりをして、かつ走るとかえってまずいとポーカーフェースで数秒歩いてコンパウンドのドアを開け、中に入ったが、危なかった。家に戻ってカン太の散歩をしていると、センター付近で向こうからクラウンビクトリアに乗ったサウジ人が来て「カン太!」と叫ぶ。カン太も有名なのだ。
パリから帰って1ヶ月、とんと出来事がなくなる。30日(金)、車のバックミラーがとれて落ちる。
5月1日、バックミラーを修理にまた代理店に車を持っていく。外国で車の修理をしていることがこれまではおもしろかったが、もうおもしろくない。お茶を飲んだりしてずっと待ち11時、やっとできたというので車をとりに行くとぎょろ目の3国人が5分待てという。接着剤が乾かないからという。また部屋で待つが、いつまでたっても来ない。おい、どうなってんだ!と3国人をつかまえて車のところへ連れていくと、最初からなにもやってない。引き受けた仕事を放り出すのだ。この野郎!とそこに立たせておいてマネージャーを呼んでくる。移民たちのいいかげんはもう慣れっこになっていると思っていたが、お前らみたいな奴がいるから、西洋人はお前らを皆殺しにしてもいいと思うんだと怒りがおさまらない。エジプト人のマネージャーは「怒るな怒るな」となだめてくる。怒っている顔はよくないなどという。そうだよな、何があっても怒らないのがイスラムだと思わず笑うと、「そうそう、いい顔だ」とけんかにならない。改めて接着剤で付けて、直射日光にあてるなとマネージャーがいう。どこに日の当たらない場所があるというんだ。ともかく車を持って帰って1時。
辞令は7月1日に出る予定と連絡が入る。