2時過ぎ、カン太を連れて出発。地下鉄へ向かう道でカン太はウンチをする。妻が拾おうとすると、後ろから来たフランス人が拾わなくていいという。フランスだ! 地下鉄に乗りサンドニへ。外に出てこれかこれかと歩いて程なくパリ警察のビルに着く。4階に上がり、しばらく待つと、蝶ネクタイの紳士が出てくる。2年前バルビゾンで一時停止しなくてかんかんに怒ったおやじさんと同じタイプ。これを裏書きしてくれと狂犬病の証明書を差し出すと、動物病院へ行けといって、ジローという病院の住所を教えてくれる。警察を出て右往左往しながら病院に着く。中に入ってしばらく待ち、獣医の診断。耳あかがひどい。健康証明を書いてもらって、またあしただ。地下鉄でホテルに戻る。

3日、10時過ぎ再び警察へ。健康証明のみ裏書きしてくれて、病院でワクチンをやってこいと病院に電話してくれる。警察の午後は1時からだという。12時、再び病院に行ってワクチン。2ヶ月前にやったばかりのワクチンだが、成田でこれを有効と認めなかったら半年係留される。ワクチンは注射1ヶ月後から働くので、パリでやっておけば最悪1ヶ月+2週間の係留ですむので仕方がない。バッチ番号の欄に記入がしてないので、書いてと頼む。ジェッダの病院ではワクチンのバッチ番号をワクチンのラベルをはがして証明書に貼っていたから、それでいいのだ。さらに「ふつう割り印を押すんだけど」と水をむけると、医者はばん!とはんこを押し、ふ〜!という。サンキュウサンキュウ! 1時まで待って再び警察へ。今度はOKで、しかも無料。握手して外に出、東駅から地下鉄でシテ島へ。おりるとサントシャペルで、向かいがパリ警察だ。中に入りたいのだけどと聞いてみるがカン太は入れてくれない。ひとりで中に入り場所を聞く。2階へ行く。裁判所だ。さらに2回場所を聞いて2時半、まだ昼休みのようで開いていない。廊下を一周する。モンテスキューの彫像が立っている。なるほど、教科書でしか知らない名前が、ここでは身近なんだ。廊下の時計は2時20分を指したまま止まっており、そろそろだと窓口に行くと先客のふたり組が手続きをしている。

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