ずっと待ってやっと搭乗。日本人スチュワーデスがいるので妻が「犬乗ってますか?」と聞く。「乗ってると思います」 思いますじゃだめだ。男のアテンダントに「犬を連れてるのだけど」と聞く。「誰かが言ってた」とアテンダント。しばらくして「OK、乗ってます」と今度は信頼できる伝言。OK。さあ、離陸して、白ワイン、パン、バター、ウィスキーを飲み食いし、地図を見て寝る。
7日(土)、6時間寝て外は白夜。またウィスキーをもらう。地図を見る。機長が日本語で「右側にさど島が見えます」とアナウンスする。ビデオに撮る。本土に乗る。山が緑で濃い。もうこっち側だ。霞ヶ浦が見える。どんどん着陸する。ビデオを撮る。着陸。かんちゃん! 朝7時45分。ゆっくりターミナルへ移動し、窓ガラスに映るエアフランスの機体をビデオに撮り、機体停止。もうあわてることはない。ゆっくりおりてターミナルに入ると静かだ。「全てが日本だね」と妻がいう。「そうだねえ!」 入国カードに機体名を記入して3人といってイミグレーションに出す。「最終出国は去年の3月、今回はファイナル」と伝える。カスタムへおり、キャスターを準備し、荷物はすぐ出てくる。カン太を探す。いた、あっちだ。キャスターに乗せるが斜めで乗せにくい。カン太の書類を出して検疫にわたす。カスタムに行き、パスポートを見せ、引越荷物の別送品申告書にはんこをもらい、犬の書類にもはんこをもらって外に出る。迎えにきているはずの姉が見当たらない。いた。検疫を探す。これだこれだ。中に入ると待ってましたという感じの応対。係官は「検疫に協力してくれてありがとう。家に帰っても外に出さずに、その証拠写真を送ってくれれば今日帰ってもよい。」という。なんだよ、大体免許がないよ、カメラもないよ、最初からそういってくれたなら去年ちゃんと免許更新していたのに。あと2週間だ、日本だから心配なこともない、預けるよと言って4万8千円の係留代を払い、パスポートをコピーし、一度戻ってカン太の耳の薬をスーツケースごと検疫に運んで、やっと妻子の所にもどる。妻子は姉の持ってきたおにぎりを食べている。姉は戦争から命からがら帰ってきた人を見るような、大変だったろうという目で妻子を見ているが、そんなに大変じゃないよ、単に飛行機で寝不足で、顔が脂ぎってるだけのことだよ。