1.キャセイパシフィックの美人スチュワーデス
1995年6月24日(土)、台北発成田行きキャセイパシフィックCX450の機内。すいていたので、足を投げ出せる非常口の所の席に勝手に移動して離陸を待つ。目の前の席に美人スチュワーデスが向かい合って座る。わー、きれい。かとうかず子の顔立ちと、アウン サン スーチーさんの目をしていて、西洋美人とは違うが魅力がある。しかし口はきかず、彼女も伏し目がちに離陸。
「ヘッドウィンドって何ですか?」と思わずパネルに出た表示について聞く。
「日本語わからない!」と身振りで答える。
日本人といってもいい風貌なので思わず日本語が出たが、そうか、英語でなきゃだめなんだ。英語などしゃべりたくないが、相手が美人ならしゃべる。
「ワットイズヘッドウィンド?」
彼女は左手を斜めに立て、右手の指先を左手の手のひらにぶつけるしぐさをしながら「アゲインスト!」と答える。その様子がかわいらしい。
機体は程なく向きを変え,風向きはテールウィンドに変わる。
シートベルトが外れるまでの間,次々と質問する。
「東京に行ったことはありますか?」
「あるけれども物が高くてホテルも高くて泊れない。」
「日本に着いたらホリデーですか?」
「すぐ戻る」
ひとつ答える度にする伏し目がちがかわいらしい。
間もなくシートベルトが外れ,彼女は機内業務に移る。
これまた東洋美人のお姉さん風とコンビで機内を行き来する。
エアポケットに入り「おーすごい」と目を見合わせる。
着陸体勢に入ってまた目の前に座ってくれる。