翌日、ひるめしをゲストハウスで食べ、コンパウンドにむかうとサウジ人の若者3人が乗った車がすれちがった。若者は運転手にむかってべろべろば〜!とばかにするジェスチャーをする。このやろう、なにも知らないでと腹が立つ。部屋に着くとカーテンとソファが入っている。前の部屋のカーテンが鬱陶しかったのであかるいものを選んだつもりだったが、なんとも派手で、またソファは選んだのがなく、どうしようもない選択の結果、そのカーテンと合わないこと甚だしい。仮住まいなのだからと無理に自分を納得させる。
12月6日(水)、切符屋でもらったKLMのパンフレットを読む。動物の飛行機での運び方について書かれたもので、KLMは1924年、世界で最初に雄牛を飛行機で運んだエアラインだと書いてある。犬を運ぶのに必要な事は、狂犬病の予防注射の証明、予約を入れること、運搬に必要なケージを用意すること、その他必要な手続きは各国の大使館に聞くこととある。
また、ケージは大きすぎない方が良い、大きいと犬が動き回り、酔う。飛行機に乗る前にケージで寝るようにして慣らすこと、出発24時間前から絶食すること、ケージに犬の名前を書くこと。途中、荷を扱う人が犬の名前を呼ぶと安心するのでと愛情に満ちたアドバイスが書いてある。
休みは引き続き部屋の整備。12月8日(金)、ヘラで毛布がわりの大きなバスタオルを2枚買う。
12月9日(土)、いよいよカン太を連れてくるフライトの検討を開始する。これまでわかっていることいないことを整理すると課題は次のようになる。
・貨物にするか、手荷物でいっしょに来るか
・手荷物の場合、南回り(東南アジア経由)にするか、北回り(ヨーロッパ経由)にするか。
・経由地で犬はスルーチェックイン出来るか。
・サウディアは犬は乗れないという情報がある。それがサウジ国内線(ドメスティック)についてなのか、国際線もなのかがはっきりしない。