15日(月)、今日は引っ越しの荷物が日本を出たはずである。事務所では約束のビザ屋が来ない。午後からクウェートへ出掛けるので、今日申請しないと翌週21日(日)からラマダンなので、ビザが間に合わなくなってしまう。人事のゴリラは「来ないからしょうがない」と人の事などどうでもいいのだ、この野郎!。しょうがない、ダメもとでモハメッドに外務省につれてってもらう。モハメッドと運転手は、サウジはハンコを押して60リアルだと、被搾取者の会話をしている。いつもながらの憂鬱な役所でモハメッドがかけ合う。2〜3ヶ所窓口は移動したが受理されて、スリップをくれた。2週間後の1416年8月24日(1995年1月29日)にサウジ外務省の許可番号が取れる。モハメッド様々だ。午後クウェートへ向かう。2度目のクウェートは楽勝だ。クウェートも雨で気温が15度しかなく寒い。

18日木曜日、帰ってきたがイミグレーション通過に2時間かかった。

週が明けて20日(土)、3月に日本から出張者が来、デュバイの客先でプレゼンテーションを行うことになる。予定日は3月18日。

21日(日)、ラマダンが始まる。イスラム教は暦が太陰暦でラマダン月はその9月である。1ヶ月が29日と30日の月が交互に繰り返し、平均29.5日x12月で1年は354日となり、太陽暦より11日短い。だからラマダン月は年々11日づつ早くなっていく。この月には断食をすると聞いていたので、1ヶ月も断食したら死んでしまうと思ったものだが、実際には日の出ている間だけ食事をしないということだ。食事以外に水も飲まず、つばも飲み込まず、たばこも吸わない。その反動で夜中に飲み食い、夜更かしするから、日中は居眠りをしていて仕事がストップし、飛行機も飛ばないと聞かされてきた。朝、いつも通り出勤、道路はがらがらで日本の正月のようだ。ラマダン中は勤務時間も変更になり、会社によって少しづつ違うが、わがスポンサーは朝10時〜午後1時、夜8時〜11時といった案配である。道路がすいているわけだ。

一時帰国して、家族を4月3日に帯同する申請を本社に出す。3時に遅い昼飯をゲストハウスで食べる。 異教徒は断食をしなくてもいいのだが、断食をしているサウジ人の前でむしゃむしゃ食べるのは差し支えがあるという配慮からである。

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