20日(水)、カン太の手続きを開始。先ず、動物病院で狂犬病予防注射の証明と健康であることを書いた証明書(ヘルスサーティフィケート)を作ってもらう。体調が悪いときに飲む薬ももらう。半年ぶりの病院だが、「それにしてもこんなに大きくなるものですか? 愛嬌はあるけど」と先生に問う。夜、パソコンを点けると起動ディスクがないと出る。壊れてる!
21日(木)、カン太を車に乗せて輸出検疫証明書を貰いに横浜根岸の検疫所へ行く。事務員はやはり動物好きで、カン太をかわいがってくれる。台帳にはリヤドでゴールデンを飼っている人やアラビアンホームズの隣の人の記録がある。これは隣の人ですと事務所の人に言う。
22日(金)、外務省に書類の証明申請だ。農林省の輸出検疫証明書を外務省の証明班に持っていく。農林省の証明を外務省が承認して外国に対する公文書になるということである。書類を出す順番待ちをしている窓口で、初老の職員が若い事務員風の女性に、「あなた、それでもM商社の社員ですか?」ときついいじめをしている。女性は毅然として詰問に無言で耐えている。委細は知らぬが、おお、さすが東京の人。それでも社に帰ったあとは、トイレにかけ込んでわっと泣くのだろうかなどと考える。それにしても小役人というのがいるんだなあと思う。
翌日は土曜日で、手続きはお休み。向かいのマンションの人に、パソコンのCD−ROMを借りてディスクの修復を試みるがダメだ。インタネット接続は不可能になる。
翌日曜日、半年ぶりでボーイスカウトに参加する。送別会をやってくれることになる。
パソコンが動かないので、ワープロで書いてくれる店を探すが、もうそんなサービスはなくなっている。会社の友人宅に電話すると、アメリカに行っていたはずの友人が帰国している。ワープロを使わせてくれとたのむ。
25日(月)、友人宅でオーナーズサーティフィケートとばあさんが出す手紙用のジェッダの住所を書いたラベルをワープロで作る。